ニューハーフとして働く前に心得ておきたい5つのこと

ネオン街に燦然ときらめく、大人の社交場。しゃべり上手で綺麗なニューハーフのお姉さんがお酒を注いでくれるイメージですが、先輩・後輩の上下関係に厳しく、年功序列の世界でチームワークを大切にしています。そんな意外と体育会系なニューハーフクラブで働く前に肝に銘じておきたいことをご紹介していきます。

水商売は意外と体育会系!?

ニューハーフは意外と体育会系

全国には、ニューハーフ専門のパプ、クラブなどが多数存在しています。水商売と言えば、お客さんとの関係を意識してしまいがちですが、キャスト同士の関係もデリケートで厳しいものがあります。

アットホームな雰囲気なお店も多いですが、その中でも人間関係はしっかりできているのが普通です。ニューハーフとしてお水の世界で働く場合は、先輩後輩や同僚との関係の作り方にも気をつけましょう。

水商売は体育系

水商売で働く場合は、年齢や経験に関係なく、入店日が速い人ほど先輩になります。年齢によっては、店の中で一番年上でも一番後輩になることも珍しくありません。上下関係に厳しいお店も多く、先輩の言うことをきちんと守らないと嫌がらせを受けるようなこともあります。水商売は、他のスタッフやキャストとのチームワークも必要です。ルールに従わず個人プレーをすると、働きにくい環境を作ってしまい働き続けることが困難になることもあります。

水商売に大切なこと

水商売は、挨拶やマナーには厳しい特徴があります。お客さんに対して大きな声で挨拶するのはもちろん、先輩への挨拶も大きな声で丁寧に行うのが基本です。また、実力主義の世界なので、後輩が先輩よりも指名を取ることも少なくありません。

関係を壊さないためには、先輩を立てる気持ちを持つことが大事です。結果や数字を出しながら、マナーを守って人間関係のルールを理解できる人が生き残れる人です。お客さんに対しても、スタッフやキャストに対しても謙虚な気持ちを持ちましょう。

ニューハーフは女ぶれない?

ニューハーフは女ぶれない

ニューハーフの水商売と言えば、ショーパブ、クラブなどが挙げられます。ヘルスの場合だと、訪れるお客さんは男性ですが、ショーパブやクラブになると女性客も多く訪れます。お店によってニューハーフに求めるものは違い、キレイで女性らしいニューハーフであるというだけではなく笑いや非日常の空間を提供しないといけないのです。お水の世界で働く場合は、お店や客層のニーズに合わせる必要があります。

求めているのは完璧な女性ではない

女性が、ニューハーフのお店に通うのはキレイなお姉さんに癒されたいからではありません。ニューハーフに対してのイメージは、男性と女性の心や体を理解している中立性です。全力で女性として接客されても、そこに新鮮味や面白みは感じません。それより、要所で男性的な部分と女性的な部分を出す方が効果的です。また、面白要素も取り入れることで安心感を持って楽しんでもらうことができます。

女性らしさを磨くのは大切

女性らしさを磨くことも大事です。ニューハーフのお店に行って求めることはお客さんによって異なります。男性客だと、キレイなニューハーフに甘えたいという方もいるでしょう。ニーズが多様なので、柔軟に対応できるように自分磨きすることも大事です。キレイでいることは性別問わず、武器になります。面白要素を取り入れるにしても、キレイな人の方がギャップでインパクトを与えることができます。

業界特有のしゃべり方がうつる

ニューハーフは業界の喋り方が映る

ニューハーフとしてお水の世界で働く場合に、気を付けたいのが話し方です。特に、クラブやパブのように、他のスタッフやキャストと一緒に仕事をする環境にいる場合は、意識しなくても他の人たちの口癖がうつることがあります。心理学ではミラーリングと呼ばれる現象で、口癖がうつるのは、親近感を高めたいという気持ちも関係しているようです。ニューハーフの世界には、○○よね、○○なのよ、○○だわ、などおねぇ言葉と言って業界特有の言葉が存在しています。

話し方はお店の雰囲気に同調させることが大事

人によっては、業界特有の言葉を使うことに抵抗があるかもしれません。しかし、言葉遣いはお店の雰囲気に合わせて使うことが大事です。面白い系のニューハーフが多く在籍しているお店だと、おねぇ言葉で話す方がお店の雰囲気にマッチしています。

ニューハーフヘルス店で働く場合だと、かわいい女の子らしい言葉で話している方が男性ウケはよいでしょう。業界特有の言葉がうつるのは仕方ないことですが、臨機応変に話し方を変えられるように日頃から意識することも大事です。

変化に気付くようにする

人によっては意識しないまま、自然としゃべり方が変わることもあります。耳に同じ言葉が入り過ぎると、最初のうちは違和感があってもそれが当たり前になります。お水の世界では、小さな変化に気付けることが接客において重要です。同じように、自分自身の変化に対してもアンテナを張って気付くことが大切です。

ママが怖い

ニューハーフクラブのママが怖い?

ニューハーフクラブやパブで働く場合は、お店にママがいるのが一般的です。他のキャストと同じように接客もしますが、経営者と従業員という立場的に大きな違いがあります。ママは経営者なので、見るポイントが従業員とまったく違います。

お店の売り上げを伸ばすためにシビアな計算や考え、心の広さや判断力も必要です。お客さんまでも、余計なことを言わせないと言った雰囲気を醸し出すママもいます。

緊張感は大事

ママが怖いと思うキャストは多くいます。これは一般企業でも言えることで、社長が怖いと思う従業員と似ています。企業と違っているのは、距離の近さです。お店の中だと、ママの目の届く範囲で常に仕事をすることになります。

働き始めてからしばらくのうちは、様子を見ているのでとっつきにくいかもしれません。しかし、雇っているのもママなので、馴染んでくると面倒見がよくなり、何でも相談できる仲になることもあります。ママも同じようにキャストとして実績を積んできた人が大半なので、従業員の気持ちはよく理解しています。

ママがいるお店で働くメリット

ママになるためには、人より優れた接客能力が必要になります。つまり、ママがいるお店で働くことはプロの接客技術を近くで見ることのできる環境にあるわけです。また、しっかり見てくれるママだと出来てないところを注意してくれます。注意に怖さを感じるかもしれませんが、叱ってくれる方が今後のためになります。接客を学ぶために、あえてママがいるお店を選ぶのもよいでしょう。

ニューハーフ扱いが途端に嫌になる

ニューハーフ扱いが途端に嫌になる

ニューハーフの求人募集をしている水商売のお店は多くあります。風俗業界もニューハーフの需要は多く、専門店も全国各地に増えています。当然ですが、ニューハーフを募集しているお店は、女性を募集しているわけではありません。つまり、女性として扱ってくれるお店ではないということです。GIDで悩みながら生活をしているニューハーフにとって、女性扱いされないことは想像以上に辛いものがあります。

ニューハーフ扱いが嫌になる

ニューハーフはおかまとして扱われるのが一般的です。容姿がキレイなおかまだと、そこらの女性よりキレイだと言われることもありますが、女性としてキレイだと言っているわけではありません。自認性が女性のニューハーフは、普通の女性として生きることを望んでいます。ニューハーフとして働くことができる夜の仕事をみつけても、働く中で自分を女性として見てもらえない現実を突きつけられる日々に辛さを感じてしまうものです。

女性として働くことはむずかしい

ニューハーフとして夜の仕事をする場合は、女性として働くことは難しいのが現実です。ナイトワークをするなら、ニューハーフとしての扱いを受けるということを割り切って働く必要があります。もちろん、ニューハーフであることは仕事において女性にはない武器になるということも忘れてはなりません。

夜の世界で働いている女性はたくさんいますが、それに比べるとニューハーフとして働ける人は少数です。自分にしかできないサービスがあるのは強みになります。

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