乙女革命レッスン03ー涙。初めての脱毛

乙女革命レッスン3画像1

『下のパンツは、もっとタイトめで明るい色のほうがいいな。』

ヘルマの言う通り毎日全身鏡で観察し続けてるうちに、自分の年齢や体格に似合ってるアイテムが少しづつ分かってきたような気がする。

今までは一つひとつのアイテムを自分好みで選んでいるだけで全身のバランスなど考えていなかったけれど、今では自分の手持ちのアイテムから「あーでもない、こーでもない」とお洋服を比較する女の子の気持ちが分かってきて嬉しい気持ちになった。

『ウタちゃん…おはよう。』

『御堂先輩!おはようございます!』

(…あれ気のせいかな?御堂先輩今日はいつになく元気がない。)

『御堂先輩、今日は顔色が悪いですね?体調でも悪いんですか?』

『……』
『いや、悩みごとがあってね。』

『悩みごとですか?』
(何やら深刻そう。こんな元気のない御堂先輩みたの初めてだ。)

『……』
『……好きな人ができたんだ。』

『え……』

『ええええええ』

『……えああ、そ、そうだったんですね。』
(ど、ど、どうしよう…ショックで動揺が隠せない。頭の中がパニックだ。)

『み、御堂先輩の好きな人は一体ど、どんな人なんですか?』

『そうだな、肌が白くてつぶらな瞳で可愛くて』

(ん?御堂先輩がどんどん私に近づいてくる…)

(御堂先輩がこんな接近してくるなんて…顔が近い!)

『俺、一目見た時から…。』

もももももしかしてこの展開は

ドキドキドキドキドキドキドキ

乙女革命レッスン3画像2

『一目見た時からずっと好きやねん。』

!!!!!!!

『ヘルマのことが好きやねん。』

『……?』

『………………へ?』

(ヘルマァァァ!???)

『それはそうとウタちゃん、めっちゃヒゲは生えてるで?』

!!!!!!!

ヒゲを指差しながらゲラゲラと笑いだす御堂先輩

『一体何が何やら分からない、何かを期待してた自分とヒゲが生えているのを指摘されたことが恥ずかしい。』

『あれ?待てよ。御堂先輩が関西弁!?それにこの声はどこかで聞いたことがあるような?』

ポンッ︕と音を立て煙が上がった瞬間、御堂先輩の姿がヘルマの姿になっていた。

ヘルマアイコン

『ひゃはは!あかん!めっちゃおもろい。顔真っ赤にして何期待しとんねん!』

腹を抱えながら笑い転げてるヘルマを見て今まで話していた御堂先輩が変身していたヘルマだということに気が付いた。

ウタアイコン

『どうしてこんな酷いことするんですか?
何が神様だ!この悪魔め!』

ウタアイコン

『えいっ!!』

手に持っていたホウキを全力で振り回したが、ひょいっひょいと紙一重で身をかわすヘルマ。

ヘルマアイコン

『神様に向かって何てことするんや!』

ウタアイコン

『うるさい!』

ヘルマアイコン

『事実を述べたまでや!御堂先輩に見られる前でよかったな。』

ウタアイコン

『え?』

ヘルマアイコン

『ヒゲほんまに生えてるで。』

鏡を恐る恐る覗き込むとヘルマの言う通り、剃り残したヒゲが生えていた。

ウタアイコン

『ホ、ホントだ。ヒゲが生えてる。御堂先輩に見られる前でよかった…。』

ヘルマアイコン

『日ごろの手入れを怠ってるからや。』

ウタアイコン

『毛抜きで抜いたりしてるけど、なかなか化粧でも隠しきれないんだもん。』

ヘルマアイコン

『よっしゃ!今回のレッスンや!脱毛しにいくで。』

『今から!?』

ヘルマアイコン

『せや!女の子目指すんやったらヒゲの脱毛はさっさとやった方がええわ。化粧で隠すストレスがなくなるしカミソリ負けもせえへんしな!今回はさっき悪戯したお詫びも兼ねて奢ったるわ。』

『え!ヘルマそもそもお金持ってたの?』

ヘルマアイコン

『神様やからな。なんでも持っとるわ。』

ウタアイコン

(どうしたんだろう急に優しくなって、反省してくれたのかな…それにまさか奢ってくれるなんて)
『本当にいいの?』

ヘルマアイコン

『せや。まかしとき!臨時収入がはいったんや!たまにはええとこ見せんとな。』

ウタアイコン

(なんだ意外と良い奴じゃないか。折角だし、お言葉に甘えよう)
『ありがとう、ヘルマ!』

ウタアイコン

『ところでレーザー脱毛って響きが怖いけど一体どんなものなの?』

ヘルマアイコン

『怖いことなんてあらへん。レーザー脱毛は医療用レーザーを使った脱毛方法で、医療従事者でないと行うことができんもんや。せやからアフターケアもばっちりなんやで。』

ヘルマアイコン

『簡単に説明するとエステサロンなどで使用している脱毛マシンは光脱毛。医療機関や専門のクリニックで受けることが出来るのがレーザー脱毛なんや!具体的にレーザー脱毛と光脱毛の違いはこうや。』

レーザー脱毛と光脱毛の違い

ヘルマアイコン

『最近では家庭用の光脱毛器も販売されとるな。サロンで行うよりは効果は低いけど、毛抜きなどで抜くよりは肌へのダメージも少ないから、元々全体的に毛が薄い人や病院に通うのが面倒な人には向いているかも知れへんな。』

ヘルマアイコン

『ただ色素が濃い部分に火傷などの恐れや、毛が濃くて早急な効果を求めている人は医療脱毛を受けた方が短期間で効果を得られると思うで。』

家庭用脱毛器

ウタアイコン

『なるほど。色んな選択肢があって悩んじゃうけど脱毛効果を早く求めているからレーザー脱毛にする!』

ヘルマアイコン

『レーザー脱毛のマシンの種類も色々あるんやけど、主にアレキサンドライトレーザーかダイオードレーザーを使用するほうが多いようやな。』

ヘルマアイコン

『効果はほぼ同じやけど、施術前に肌に塗るジェルに抵抗がないならダイオードレーザーのほうが脱毛力が高いし脱毛ムラがないからオススメやで。』

ウタアイコン

『へぇ。煩わしい時間にも開放されるなら試してみる価値はあるのかな。』

ヘルマアイコン

『そうと決まったら善は急げ!早速電話で予約や。』

ウタアイコン

『うん!』

ウタアイコン

『凄い綺麗な病院。働いている女性も綺麗。
女性ばかりかと思ったら意外と男性もいるんだね。』

ヘルマアイコン

『最近は男女関わらず美意識が高い子が増えてきたで。』

看護師アイコン

『それではウタさん。問診表のご記入お願い致しま~す。』

ウタアイコン

(最初は気を張ってだけど普通の病院に来たのと変わらないみたい)

ウタアイコン

(カウンセリングも一先ず終わっていよいよ脱毛だ)

看護師アイコン

『ウタさん、それではお顔を綺麗に洗顔して二番処置室にお入りになってお待ちください。』

ウタアイコン

『はい…』
(いよいよレーザー脱毛だ。経験がないからちょっぴり不安)

看護師アイコン

『ゴムでパチンと弾かれる程で慣れている人によっては居眠りするくらいの痛さですよ~。』

ウタアイコン

『そうなんですね~居眠りしちゃうくらいならそんな大した痛みでもないのかな?ちょっと安心。』

看護師アイコン

『まずは顎下から首にかけてジェルを塗ります。』

ウタアイコン

『うわぁ♪ジェルがひんやりしてて冷たくて気持ちいい♪』

パチンッパチンッパチンッ

看護師アイコン

『大丈夫ですか~?』

ウタアイコン

『あ…ほんとだ。そんなに痛くない。』
『はい!大大丈夫です。』

看護師アイコン

『は~い。続けま~す。せーの!』

パチンッパチンッパチンッ

ウタアイコン

(い、痛くない…)

ジュババ

ウタアイコン

(痛く…)

ジュババババ

看護師アイコン

『次、口の際、鼻の下いきますね。』
『せーの!』

ジュバババジュバババ!

ウタアイコン

『ぎゃあぁぁああああ痛い!』

ウタアイコン

『鼻の下、すっごい痛いんですけど
居眠りなんてとても出来ないんですけど!』

ヘルマアイコン

『ひゃはっは!めっちゃ涙目になっとるやん。リアクション最高やで。』

ヘルマアイコン

『……そういや自分、今日うちのことホウキで叩こうとしてたなぁ。』
『…あれは神様への冒涜やで。』

ウタアイコン

(なに急に怖い顔になって。今更なんで終わった話持ち出してくるの?)
(まさか根にもってたの?)

ヘルマアイコン

『天罰って言葉知っとるか?そんな悪い人間には罰を与えるんも私の義務や。』

ヘルマアイコン

『出力あげたろ。』
ピッピピピピピピ

ウタアイコン

『やめて︕もう既に痛いんだから!』
『ヘルマ出力に元にもど…』

看護師アイコン

『危ないのでウタさん動かないで下さ~い♪』

ジュバババジュバババババババパーーーン!

ウタアイコン

『いゃあああぁぁぁ!!』

乙女革命レッスン3画像

ウタアイコン

『麻酔があることなんで教えてくれなかったの?最初から麻酔してもらえれば良かった。』

『ええやん。綺麗になるし面白いし。』

ウタアイコン

『そういう問題じゃない!』

看護師アイコン

『それではウタさんお会計なんですが、』
『無制限で3部位で6万円です。』

ウタアイコン

『え!脱毛てこんな値段するんだ!ヘルマ本当に奢ってもらっていいの!?』

ヘルマアイコン

『かまへんかまへん。今日おもろかったし、ここに10万あるし。』
『ほらやるわ。』

ウタアイコン

『ん?この茶封筒。今月の生活費って書いてある。しかもこの文字どっかで…』

ヘルマアイコン

『それ今日家のタンスの中で、たまたま見つけたやつや。』

ヘルマアイコン

『大事に使ってや…』

ヘルマは何かを成しえたように得意気に笑いながらスマホの中に消えていった。

ウタアイコン

『これ、これってもしかして私の字………。』
『!!?ってことは、これは今月の生活費!?』

ウタアイコン

『ヘルマァァァ…!!』

喪失感とヘルマに殺意を覚えながら今月の生活費についてウタは頭を巡らせるのであった。
次回へ続くっっ!!

次のレッスンを見る

難易度

『今の自分を磨くこと。』

自分に自信を持つためには自分の中での男性らしい部分を消していき自分の身体を好きになっていかなければなりません。そのために自分にとってのコンプレックスを一つひとつ解消していきましょう。

整形・豊胸など大がかりな手術もありますが、一番簡単で着手しやすいのがスキンケア・脱毛です。特に脱毛は目に見えてコンプレックスが解消されるので一つの大きな自信となります。脱毛なら、費用も安く、痛みや副作用の可能性も少ないので気軽に通い始めることができますよ。しかも、毎日悩まされているムダ毛の自己処理も不要になり、自己処理のための時間や費用だって他の好きなことに充てることも可能です。

勇気を出して脱毛をした人の多くは、水着など露出の多いおしゃれも堂々と楽しめるようになったり、自分に自信が持てるようになり活動的になった人もいます。光脱毛・医療レーザー脱毛のどちらにしても、自己処理を続けるよりずっと安心・キレイにムダ毛処理ができますよ。また日々のスキンケアの手入れによってツルツルになった肌や、ネイルを施した指先、トリートメントでサラサラになった髪など小さな変化も大きな自信に繋がるので、毎日のケアを怠らないようにしましょう。

外見的に綺麗になっていくことも大切ですが、もっと大切なことは誰に気付かれなくても「綺麗になる為に行動をした自分」や「変化した自分」を誉めること。そしてその変化した自分をどんどん好きになっていきましょう。

今日から女の子になっていくために
ヘルマのレッスンを少しづつ実行してもらうことになります。
これからのレッスンは、
ヘルマの言う通りそれほど難しいものではありません。
しかし、あなたの人生を
大きく変えるほどの効果を持つものです。
これらのレッスンは人によっては簡単だったり、
難しいものだったりするかもしれません。
それでも出来ることから
少しづつでも実行してみてください。
今までの生活から一変し本来の自分を取り戻すことができます。
さあ、
それでは大きく深呼吸して、
より女性らしくなるためにヘルマのレッスンをこなしましょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう