ニューハーフがショーパブで働くメリット・デメリット

ニューハーフは、その存在を周知する活動や、さまざまな主義、趣向を持った多様性を認めるダイバーシティなど、官民あげての取り組みもあり、偏見や差別は、一頃と比較して徐々に減少する傾向にはあるものの、残念ながら、まだまだ成熟した社会とは言えない状況です。

一般的な求人においても、その応募資格には、性別が明記されていることもあり、ニューハーフの方が応募を躊躇したり、あきらめてしまうことも少なくありません。

そんな中でも、ニューハーフが在籍していることを売りにしているショーパブは、お店の事業を支える主力の人材としてニューハーフの方を募っているばかりではなく、そのお店に訪れるお客様も、ニューハーフの方と、楽しいひとときを過ごすことを求めており、必要とされて、その場に存在できる上に、お客様の役に立てる、やりがいのあるお仕事です。

お店で人気となれば、指名料をはじめ、担当したお客様から高額なお酒を注文してもらえることがあれば、歩合やキックバックで収益を得られることもあります。

やがてキャリアを積み重ねていけば、後輩の従業員の教育や、マネージメントを担当するなど、管理職のような立場になることもあります。

お店に所属しながらノウハウを学び、資金を貯め、独立開業する方も数多く存在し、頑張り次第でキャリアアップが可能なのも、この世界のメリットです。

また、さまざまな背景のあるお客様と接して楽しませるという能力は、他の職業でも活かされる可能性を秘めています。

その一方で、いくつかのデメリットもあります。

仕事の時間が夕方頃からスタートし、場合によっては深夜、朝方まで及び、不規則な生活になってしまいがちで、病院、役所など、昼間しか運営していないような機関の利用は、ひと苦労です。

また、福利厚生が完備されていないケースも多く、病気や怪我で体調を崩して、入院、加療が必要になったケースなど、万が一の事態に、ほとんど保証を受けられないということもあります。

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