「性別欄に丸つけなきゃダメ!?」トランスジェンダーの履歴書・職務経歴書の書き方

今回ご紹介する記事は就職活動や転職活動をしていると自ずと必要になってくるのが履歴書についてです。

しかし、ここに一つの難題が!それは履歴書には必ずついている“性別”を記入する欄があることです。

性自認と体の性が一致している人なら、迷うことなく性別を記入することができるでしょう。

しかし、性自認と体の性が不一致のニューハーフや男の娘、MTEは性別を記入することに躊躇します。この場合、履歴書には一体どちらの性を記入すればよいのでしょうか?今回はそんな初歩の初歩的な質問にお答えしてきます!

LGBTフレンドリーとそうでない企業の違い

LGBTフレンドリーとそうでない企業の違い
最近ネット上でもよく見るLGBTフレンドりーというフレーズ。名前の通りLGBTフレンドリー企業として、LGBTが働きやすい環境作りをしている会社なら、履歴書に希望する性を記入したので問題ありません。

また、LGBTフレンドリー企業の中には履歴書の性別欄の入力を必須としてないところもあります。

一方、LGBTを受け入れる会社かどうか分からない場合、迷って記入するのではなく、あえて記入しないという選択肢を取る方法もあります。

履歴書に性別を記入しなかった場合

履歴書に性別を記入しないと、履歴書を受け取る企業は記入忘れを最初に疑います。

こちらからLGBTであることを伝えることが難しくても、企業から性別のことを触れて来たらLGBTであることを答えやすいものです。

もし、本当にその会社で働きたいという意志があるなら、「自分はLGBTだから性別を書かない」と我を通した答え方をするのではなく、
「体と心の性が一致してないので、どちらに記入したらいいのか分からない」と素直に伝える方が相手にも好印象です。履歴書に性別を記入せず、まずはの反応から見ていくとよいでしょう。

【結論】性別欄に丸を付けたくなければ無理して丸は付けずにあけておこう!

ナイトワークなどしていて職務経歴書が書けないんだけどどうしたらいいの?

ナイトワークなどしていて職務経歴書が書けないんだけどどうしたらいいの?

就職や転職活動をしている人の中には、ナイトワークをしていた過去を履歴書にどう書いたらいいのか分からない人もいます。

前職は「ニューハーフしてました」と素直に書けるはずもありません。

ナイトワークそのものが悪いわけではないものの、会社によっては採用に影響する場合もあります。そこで今回は、ナイトワークをしていた人の履歴書の書き方のコツを紹介していきたいと思います。

嘘は記載しない

就職や転職活動をする中で、採用されたいという一心から履歴書に嘘の記載をするケースがあります。

そのときは欺くことができても、長く働いていく中で嘘がバレてしまう可能性があります。嘘が発覚して解雇にならなくても、嘘をついていたことが社内に知れ渡ると、その会社には居づらくなるものです。

履歴書にナイトワークをしていたことを隠したくても、他の仕事をしていたと嘘を記載しないようにしましょう。

言葉を変えるのがコツ

ナイトワークをしていたことが知られたくないなら、ナイトワークと直接的に記載するのではなく、言葉を変えて記載するのがコツです。

たとえば、サービス業やホール店接客業と記載すれば嘘をつくことなく、職歴を記載することができます。アルバイトであれば、大まかな業種だけでも問題ありません。

会社によってはナイトワークがプラスになることも

会社によってはナイトワーク経験者を優遇しているところもあります。

ナイトワークには高い接客スキルが求められるためです。自分ではデメリットだと思っていることも、会社が求めていることだったりするので、あえてナイトワークを履歴書でアピールする方法もあります。

【結論】迷ったらホール店接客業など言葉を言い変えよう!

面接時の格好はどうすればいいの?

面接時の格好はどうすればいいの?

ニューハーフやMTFにとって、会社の面接を受けるときの恰好は気になるポイントの一つです。長く働きたいと考えている会社なら、女性用のスーツを着用して面接を受けたいという気持ちもあるかもしれません。

以前に比べるとLGBTに対する会社の理解は深まりつつありますが、最初からLGBTであることを前面に出して面接を受けるのは勇気がいるものです。今回は、ニューハーフやMTFの面接時の格好について紹介します。

自信がないときや会社の理解度が分からないときは男性用スーツ

面接時の格好を男性と女性のどちらにしたらいいか分からないときは、男性用スーツの着用をおすすめします。LGBTの理解がない会社だと、女性の格好をして面接を受けることに抵抗感を覚えるものです。

面接官は最初に人柄や所作を見て、会社に合っているかどうかを判断します。人柄や所作をアピールする前に女性の格好をして面接を受けると、そちらに意識が向いてしまうものです。自信がないときや会社の理解度が分からないときは、会社に人柄を見てもらうという意味でも戸籍通りの格好をする方が無難です。

実際、仕事の勤め始めて周りの人達と信頼関係を築いた後、小出しにカミングアウトしてくのがベストな対応でしょう。

自信があるときや会社の理解度が高いときは女性用スーツ

LGBTフレンドリー企業のように、最初からLGBTを受け入れる体制ができている会社なら女性用スーツを着用しても問題ありません。

また、自分は女性だと自信を持って言える場合も女性用スーツで面接を受けるとよいでしょう。面接では服装よりも内面を見られます。面接を受けるときにカミングアウトするときは、率直に気持ちを伝えることも大事です。

【結論】自信があれば、基本的に女性用のスーツ。自信がなければ男性用のスーツで面接へ行きタイOKグを見計らってカミングアウトしましょう。(カミングアウトするタイミングは仕事に慣れてきてから事情を説明するのもOK)

まとめ

トランスジェンダーの就職のヒント

就職活動は私たちにとってひとつの大きな関門です。厳しい現実もありますが面接に落とされたとしても何度も立ち上がって前向きに進み続けるしか方法はありません。

ハローワークや企業なども職員がマイノリティに対する研修を受けているため、世の中もトランスジェンダーもひとつの個性として理解を深めてくれています。

性別欄に丸がつけられないことや、ナイトワークをしていた為に職歴が書けない事ことを汲みとってくれている人たちが必ずいます。

また、カミングアウトするタイミングも自分のセクシュアリティを前面に押し出す前に、まずは一人の人間として信頼されることを心掛けて、その場その場の空気感でカミングアウトするタイミングを見計らうのもひとつの手です。

自分のあったやり方で、どうすれば未来の自分が楽しく働けるのかを想像しながら明確な目標を立てて行動にうつしていきましょう。

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