ニューハーフの方が夜のお仕事を始め、将来転職するとなると、自ら新規に店舗を開業して経営者となるか、同業の他店に移籍する以外は、異業種の一般的なお仕事へと転出するケースがほとんどでした。
本来は、夜の現場で培われた、顧客を楽しませたり、満足させたりできるスキルを持っていたり、経営者として既に成功しているなど、優秀な人材は、さまざまな分野で活躍できるはずでした。
しかし、募集要項にニューハーフを提示して求人広告が出されることは皆無で、ストレートな志向を持つ人材しか応募資格が無いと思い込み、せっかく高いスキルを持った人材が、就業への強い意志があるにも関わらず、あきらめてしまうという、ミスマッチが頻発していました。
そんな中で、ニューハーフに特化した転職サイトが登場し、停滞していた状況に一石を投じています。
人材を求める側も、転職をしたい側も、あらかじめニューハーフを対象とした転職サイトであるという前提があるため、ストレートか否かの確認をする必要も無く、すぐに具体的な雇用契約の話へと移行することができます。
夜のお仕事で身に付けたスキルを、異業種でも思う存分発揮できる道ができたことで、企業にとっては、優秀な人材の確保が可能となり、転職をしたいニューハーフの方にとっては、新たな転職のチャンスが生まれています。
世の中全体に多様性を認めようという意識が高まっている中で、転職サイトにも、ついにその波がやって来ました。