現在女性ホルモン投与をしている方、またこれから投与してもらおうかな?と考えている方に是非知っておいて欲しい大切な事があります。それは、女性ホルモンを投与する事により起こりうる副作用についてです。

初期症状として最初に現れる可能性があるのが体内のホルモンバランスが乱れるため、人によっては吐き気・頭痛など起こる場合があります。

そして、最も注意しなければならい症状が、「血栓症」です。

「血栓症」は、血液が凝固して詰まってしまう病気で血の粘度が高くなることにより発症します。発症する可能性は低いですが、発症してしまった場合は死に至る危険もあるので、日頃の生活習慣や食べ物にも気をつかっていきましょう。

①血栓とは・症状

女性ホルモンを投与することで、女性らしい体を作ることができます。ニューハーフが女性の体に近づくために、女性ホルモンの投与は効果的です。女性ホルモンの投与には副作用のリスクもあります。

副作用の一例としてあるのが、血液の中に塊が生じて血液の流れを悪くする血栓です。場合によっては死に至ることもある症状なので、女性ホルモンを投与する場合は血栓症に対する正しい知識も必要となります。

血栓の症状

血栓が生じると、血液の流れが鈍化します。血液は全身に栄養分を運ぶ重要な役割をしていますが、血栓が生じてしまうと脳に安定して血液が届かなくなるため、しゃべりにくい症状や手足がしびれるなどの症状が現れるのが特徴です。

胸の痛みや呼吸が苦しいなどの症状が起こります。血栓に対する症状はないのが特徴で、知らない間に血栓ができて、大きな病気のリスクを高めていることもあります。少しでも違和感がある場合は、病院に行って診察してもらうことが大切です。

血栓にともなう怖い病気

日本人の死因の二位と三位が、脳卒中心臓病です。どちらの病気も血栓が引き金となって起こる病気になります。その中でも、脳梗塞や心筋梗塞のように血液の流れが止まることで起こる病気は血栓が原因になっている場合がほとんどです。

血栓ができる原因はさまざまですが、女性ホルモンも血栓を作りやすい要素の一つになります。また、夜の仕事をするなど生活習慣が乱れている場合は、いつも以上に血栓ができやすくなるので注意が必要です。

②血栓を溶かす方法

運動する

女性ホルモンの投与をすると、血栓のリスクが高くなります。血栓ができない人もいますが、症状が乏しいため血栓の有無を確かめるのは難しいのが実際のところです。

血栓のリスクに備えるためには、できてしまった血栓を溶かすことのも方法の一つになります。ここでは運動を中心に血栓を溶かす方法について紹介していきます。

軽いウォーキングを始めよう

血栓を溶かす有効な運動法にウォーキングがあります。ウォーキングなら、いつでも始めることができて、コストもかかりません。最低でも一日に30分以上のウォーキングが望ましく、息が上がらない程度の軽い運動に留めるのがポイントです。

ウォーキングは基礎体力の向上だけでなく、気分転換もできます。ストレスが溜まることも血栓ができやすい条件の一つになるため、ウォーキングでストレスも解消して血栓対策もできます。ちなみに、血管を溶かす成分として注目されているのが「t-PA」ですが、ウォーキングでt-PAを作ることができます。

運動の注意点

血栓予防のための運動は、長期的に続けることが重要です。せっかく運動をしても、三日坊主で終わってしまうと意味がありません。続けることができる時間、負担を考えましょう。

ウォーキングだと変化が無いので飽きてしまうという場合は、サイクリングジョギングでも大丈夫です。また、駅を普段から利用している場合は、一駅向こうで降りて、歩く時間を増やすのも効果的な方法になります。運動をする場合は、無理のない範囲で、長く続けることを意識しましょう。

③クリルビタミンを一緒に服用する。

女性ホルモンを投与すると、その副作用の影響で血液の流れが悪くなる場合があります。本人には自覚症状がないため、知らない間に血栓が大きくなって、脳梗塞や心筋梗塞を罹患してしまうケースも少なくありません。

副作用のリスクを下げるためには、血栓の生成を抑制することがポイントの一つです。今回は、血栓対策に効果があると言われているクリルビタミンの効果について紹介していきます。

クリルビタミンとは?

クリルビタミンとは、ビタミンを配合しているクリルオイルのことです。一日に必要としている栄養分の100%を含有していて、ビタミンとクリルオイルを同時に摂取することで抗酸化作用を高める働きもあります。

クリルオイルの脂質成分は、オキアミから抽出されたものです。EPAが豊富に含まれているため、悪くなった血液の流れを改善する効果も期待できます。血栓のリスクを下げるだけでなく、血管の健康にも効果がある成分になります。

クリルビタミンを摂取する方法

クリルビタミンは、食事から摂取できる栄養分ではありません。サプリメントから摂取するのが一般的で、通販サイトでも多く取り扱いがされています。ちなみに、クリルオイルは酸化しやすいフィッシュオイルとは異なるため、類似商品に気を付ける必要があります。

高い栄養分なので、健康や美容の為に購入して飲用する人もいます。サプリなので、過剰摂取にならないように用法や用量をきちんと守って飲用することが大事です。同時に生活習慣の改善を図ることも意識しましょう。

④血栓を防ぐ方法(食べ物)

血栓は、血管内にある血小板や血液の塊のことで、女性ホルモンを投与していると血栓が生じるリスクが高まります。心臓から全身に血液は送られ、必要な栄養分や酸素を各部位に送ります。

血栓が生じると血液の流れが悪くなってしまうため、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが上がります。血栓を防ぐためにも、食生活を見直して、血栓ができにくい状態を作ることが大事です。ここでは、血栓を溶かす効果があると言われている食材を紹介していきます。

発酵食品

大豆から作られる納豆や、牛乳から作られるヨーグルトは、ともに血栓を溶かす食材として効果があります。納豆に関しては、含まれているナットウキナーゼの働きによって血液の流れを促し、ドロドロしている血液を改善する働きが期待できます。

ヨーグルトは、腸内に乳酸菌を増やすことで血栓が作られるリスクを減らすことができます。健康や美容成分も多く含まれているため、1日に1回以上は発酵食品を摂ることをおすすめします。

野菜類、海藻類

緑黄色野菜と言えば、健康や美容に効果がある栄養分が豊富に含まれていることで知られています。ビタミンやミネラル分が豊富に含まれており、これらの栄養分の働きが抗酸化作用を促します。

血液の酸化を抑制することで、血栓が生じるリスクを減らすことができるのです。またネギわけぎ、しょうが、海藻類などにも血栓を溶かす効果があります。いずれの食品も継続的に摂取することで、効果を得ることができます。続けて摂取することを意識しましょう。

⑤血管を広げる方法・血流を良くする方法

血栓や、それに伴う心筋梗塞、脳梗塞などの病気は、いずれも肥満体質の人が罹患しやすいと思われています。しかし、女性ホルモンの投与をしていると肥満体質ではない人でも罹患することがあります。

自覚症状に乏しいこと、自分に限ってそんなことはないという先入観がときに命を落とす原因に繋がることもあるのです。血栓は誰にでも作られるリスクがあることを意識して、血管を広げて血流をよくすることも必要になります。

水分を補給する

血栓ができるのは、血液がドロドロになるためです。ドロドロになるということは、血液中の水分が不足していることにもなります。血栓を作らないためには、水分をこまめに補給することも大切です。

水分を摂取することで血液の流れを改善して、血栓が作られにくい状態を作ることができます。また、コーヒーも血栓を溶かす働きがあると言われています。コーヒーなどもあわせて摂取することで、血栓ができにくい血管を作ることにもつながります。

血流を改善するマッサージ

血液の流れを改善するためには、マッサージをするのもおすすめです。マッサージをすることで血液の流れが良くなるため、全身の血行促進にもつながります。特に足のマッサージをするのがおすすめで、足は第二の心臓と言われるように、重要な部分の一つです。

下半身の血流を改善することで、全身の血行促進にもつながります。マッサージによる効果は続けることで出てくるため、毎日の日課として行うことがポイントです。

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